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Lifestyle

2020 WINTER

生活

ライフスタイルマイカーで楽しむ旅

高価なキャンピングカーを購入したりレンタカーを借りなくても、マイカーでキャンプを楽しむ「チャバㇰ(車中泊)」が新たなレジャー文化として浮上している。新型コロナウイルスの感染拡大によりその人気が急増している、非対面型の野外活動だ。

忠州湖の湖畔でチャバク(車中泊)をする愛好家ら。チャバクはキャンピングカーではなく乗用車で夜をすごす旅行のことで、最近の新しいレジャー文化として定着している。 © イ・ジョンヒョク(李正赫)

「最初に1列目の椅子をできるだけ前方に押し出してください。その次に2列目の椅子も同じ方向に倒してください」。

あるユーチューバーが自分のSUV車の内部を指しながら話している。30秒もかからずに内部空間を広くした彼は「これで床にマットを敷きます」と言い、「その前に自分が横になれるのか、椅子を倒した後の空間の縦、横の長さを測ってみます」と付け加えた。続いて車の内部の横幅がおよそ1m、縦の長さは1m95㎝だと測定された。

彼は「この程度なら一般の成人男性も楽に横たわることができます」と言い「皆さんがカップルならば仲良く二人でキャンプを楽しむことができます」とほほ笑んだ。去年7月にユーチューブにアップロードされた車中泊の準備過程を扱ったこの動画は、今年10月基準で再生回数が10万回を超えた。

「車中泊」とは、車と宿泊を合わせた新造語で「車に泊まる」という意味だ。旅に出て車で宿泊するなら、厨房施設にベッドもついているキャンピングカーを連想するものだが、車中泊は必須装備だけを整え、普段使っているマイカーで寝るというものだ。よってほとんどが車内空間の広いSUV車を利用しているが、運転席の後ろの椅子を倒して空間を最大限に広げれば、それなりに一晩眠れる空間を得ることができる。最小限の荷物だけで、キャンプのような感覚を楽しむことのできる新しい旅行形態だ。

トランクをフラットにした後、装飾した車中泊用の車両。若者世代の間では車中泊に必要なマットと装飾用の小物を直接作るのが一種のトレンドとなっている。ⓒ パク・ナムジュン

車中泊には、主に車内空間の広いSUV車両が使われるが、一人旅なら折り畳み式シートの一般の乗用車でも可能だ。ⓒ gettyimages

車中泊の最も大きな長所は、やはり場所を選ばずに宿泊できることだ。わざわざキャンプ場や自然休養林にまで出かけなくても、気が向けばどこにでも停めることができるのだ。

新しいレジャー文化
韓国自動車産業協会の報告書によれば、トラックと乗用車の長所を持ち合わせたピックアップトラックの販売台数が、2017年は2万2000台だったのが翌年には4万2000台の90%以上増加した。またキャンピングアウトドア振興院は、同じ期間に国内のアウトドア産業規模が2兆ウォンから2兆6000億ウォンを記録し、30%以上成長したと発表した。

キャンプ用品市場も今年、爆発的な成長を遂げた。オンラインショッピングモールのSSGドットコムは、6~7月の売上高を分析した結果、車のトランクと連結して使うドッキングテント(カーサイドテント)とテントの中に敷くエアーマットの売上げが直前の2か月よりもそれぞれ664%、90%増えた。キャンプの必須アイテムのアイスボックスの売上げは10倍以上増加した。大手スーパーのロッテマートも同じ期間のキャンプ用品の売上げを前年比で分析した結果「椅子やテーブルなどを含めたキャンプ用品は103.7%、寝袋、マットレスなど寝具類は37.6%、テントは55.4%、キャンプ用の炊事用品は75.5%それぞれ増えた」ということだ。

2018年頃から世間で話題になり注目されていた「車中泊」は、テレビ番組で紹介されて人気に火が付いた。今年3月MBCテレビの代表的な芸能番組の『私は一人で暮らす』は、ある人気俳優が自家用車で海辺に行き、アイドル歌手と一緒にキャンプを楽しむ姿を放送した。彼は車の後部座席を全面的に改造し、車の中に電球もつけて夜も温かな雰囲気を演出していた。この放送が流れた後、ポータルサイトのリアルタイム検索に「車中泊」が登場し、SNSでは「車中泊をしてみたい」という反応が爆発的に増加した。インスタグラムのハッシュタグで「車中泊」を検索すると数十万件の記事がヒットした。


新しい魅力
この新しいレジャー文化が急激に成長したのにはいくつかの理由がある。まず面倒な準備なしに出かけたい時にさっと旅に出られるという点だ。金曜日のアフターファイブに出発し、海辺で過ごすこともでき、山林で翌朝にさわやかな空気を吸うこともできる。映像一つで40万件以上のアクセス数の記録をもつ女性ユーチューバーは、一人で余裕を楽しむには「車中泊」が一番だという。特別な装備なしにキャンプを楽しめる点も人気の要因だ。食事を解決するいくつかの冷凍食品と1本のお酒があれば、一晩のキャンプが完成する。

キャンプ場を予約する必要もない。キャンプ人口が増えたことで、有名なキャンプ場の場合、予約しても数か月も待たなければならない。しかし車中泊ならキャンプ場でなくても、車を駐車できるところならばどこでも一晩を過ごせる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響だという側面もある。社会的距離を保つために対面接触が制限されているので、一人あるいは家族で、自然の中でコロナブルーから脱却する役割をしているからだ。ポータルサイトネイバーに基盤をおいている国内最大の車中泊コミュニティー「車中泊キャンピングクラブ」だけでも、今年2月末に8万人だった会員数が9月初めには17万人に急増している。

しかし長所だけではない。車内に敷くマットは多少不便だ。車中泊用のマットを使うにしても枕が変わると眠れないような人は、その不便さで不眠の夜になってしまうかもしれない。今年2月28日自動車管理法が改正され、乗用車もキャンピングカーに改造できるようになったが、床を平らにする作業は簡単ではない。また必ず洗顔やシャワーをしなければらならないような人にとっては、爽快な旅とはならないだろう。


健全な文化
車中泊は、夏は暑く冬は寒いという欠点もつきまとう。車内で長時間、エアコンやヒーターをつけておくと危険だからだ。よって電気を作り出すパワーバンク(モバイルバッテリー)とパーキングヒーターなどの装備を揃えないと、暑さや寒さをしのぐことはできない。また車内に入ってくる虫も問題で、その解決のためには車中泊用の蚊帳を準備しなくてはならない。

必要な装備を一つずつ揃えていけばいくほど、さらに高価な品物を求めるようになる。安楽な車中泊を求めて行けば自ずと生じることだ。ある男性ユーチューバーは、彼が車中泊を辞めた理由としてこのような「装備病」のせいだったとしている。

車中泊の最も大きな長所は、何といっても場所を選ばずに宿泊できることだ。わざわざキャンプ場や自然休養林にまで行かなくても、気が向けばどこにでも停めることができる。もちろん大多数の車中泊族はトイレのある公園や海辺、川辺を好む。このような勢いにのり「車中泊聖地」として浮上しているところも多いが、野営と炊事から起きる問題点のせいで入場を制限するところも増えている。一度に多くの人々が押し寄せ、自然を破壊し、ゴミを無断投棄するからだ。健全な文化を定着させることができれば、車中泊は新型コロナの時代に合理的で快適な旅をする手段の一つとなるだろう。

キム・ドンファン金東桓、世界日報記者

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