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2021 SUMMER

山が若返る

時に、真夜中に目が覚めた私は暗闇の中に横たわったまま、心の中の山道を登る。家並みが遠くになり、やがて森へとつづく坂道へ。森の中の道で息を整える。左足、右足、光と影が交差する。高まる心拍数、額と背中に汗が流れる。頂上には大きな岩。サーッと吹き抜ける清風に吹かれる解放感と、眼前に広がる眺望を想像する。

© ヤン・スヨル、梁洙烈

およそ4000峰の山々がそびえるこの国では、どこに行っても背後あるいは前方に山が望める。特に、1000万の人口を擁する首都ソウルは南山を抱き、安山、仁旺山、冠岳山、佛嚴山、道峰山、北漢山に屏風のように囲まれている。都心から一時間以内で行ける都会の大自然に、特別な装備もなしに軽装でも日帰りで訪れることができる。山道は安全だ。犯罪や野生の動物の攻撃に遭うこともほとんどない。よく整備され、親切な案内板もある登山路には待避所も整っており、気軽に自然の景観と街の全景を同時に楽しむことができる。

時代の変化とともに登山の風景も変わった。40~60代の中高年層の趣味だった登山にオンラインコミュニティ、趣味のプラットフォームを媒介とした20~30代の若者の登山愛好家が増えている。若者らは登山ファッションでも彼ら特有の強烈な個性を放っている。原色で似通った以前のアウトドアファッションではなく、スタイリッシュなレギンス、山岳ランニングシューズを愛用している。インスタグラムに自分なりの登山スタイルをアップする。中には趣味を共有するプラットフォームを作り、新しい人間関係を築く人もおり、山のゴミ拾いのような「クリーンハイキング」にも積極的に参加している。

特にコロナ禍で海外に出かけられず、閉じこもった生活が続く閉鎖的な環境から抜け出し、暗鬱な青年期の大きな節目を越えようとするミレニアム世代は、その突破口として山や森に出かけていく。今年3月の北漢山国立公園登山客数は67万人、前年同月に比べて41%増加したという。

非対面登山の趣味により、山の風景が若返っている。暗闇の中に横たわる私は、軽装で一人山頂まで登り広大な世界と向き合っている若者らをうらやましく思いながら、若返った山にあいさつを投げかける。そして私も歩く。左足、右足……。

キム・ファヨン 金華榮、文学評論家、大韓民国芸術院会員

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